採用のミスマッチとは?ミスマッチが起こる原因と対策を知ろう
採用ミスマッチとは、人材採用において、企業側と求職者側との間に認識や条件などについてズレが生じることです。採用前と採用後(入社後)の両方に生じ得ます。
目次
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人材採用のシーンで企業にとっても求職者にとっても、避けたいのが「ミスマッチ」です。
「ミスマッチ」は料理やファッションなどほかのシーンでも使われる言葉ですが、採用におけるミスマッチとは、どのような意味を持つのでしょうか?
そして、それはどのような結果をもたらすのでしょう。
今回は、「採用のミスマッチ」の意味や具体的内容から、それによって起こり得ること、ミスマッチの原因、対策までをお伝えします。
1. 採用におけるミスマッチの意味
そもそも「ミスマッチ」とは何でしょうか。
「マッチする」という言葉は「合っている」という意味で使われますが、「ミスマッチ」はその逆、「合っていない」ということです。「広辞苑」では、「組合せが不適当なこと。釣り合わないこと」と説明されています。
では、採用におけるミスマッチとは一体どのようなことを意味するのでしょうか。
1-1. 採用ミスマッチとは
採用におけるミスマッチとは、人材採用において、企業側と求職者側との間に認識や条件などについてズレが生じることです。採用前と採用後(入社後)の両方に生じ得ます。
例えば、企業側では、「採用した人材の能力や社内へのなじみ方が希望通りではなかった」、求職者側では「自分の希望する仕事内容ではない」「実際に入社してみたら社風が合わなかった」といったことがあり得るでしょう。
このようなギャップを「採用のミスマッチ」と呼びます。
1-2. 雇用ミスマッチとは
「採用のミスマッチ」と似た言葉に「雇用のミスマッチ」がありますが、こちらはどのような意味なのでしょうか。
「雇用のミスマッチ」については
「労働市場における需要量と供給量のバランスが取れているにもかかわらず、求職者側と求人側との意向などが一致せず、失業が発生している状態」
「雇用を取り巻く環境と諸課題について」(平成26年10月21日 厚生労働省職業安定局)
と説明されています。
例えば、労働市場全体において業種や職種の間で労働力の過剰・不足が生じていること、企業内において、企業の求める能力と社員の能力がマッチしていないことなどが考えられます。
「雇用のミスマッチ」は、もともと「労働市場」の視点で使われる言葉ですが、上記のように、企業内でのミスマッチ、つまり「採用のミスマッチ」と近い意味合いで使われる場合もあります。
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2. 採用のミスマッチの具体的内容
採用のミスマッチは、どのような点について起こるのでしょうか? 具体例を見てみましょう。
2-1. 基本条件が合わない
年齢、就業の地域、給料、勤務時間、休日などの基本条件が、採用側と求職者側とで合わない場合などです。
2-2. 社の雰囲気、価値観になじまない
採用した人材が、企業の社風や経営理念、同僚との人間関係などにマッチしない場合などです。
2-3. スキルの不足
企業側が求職者に期待していたスキルと実力に差があった場合などです。
2-4. 仕事内容に関する認識のズレ
求職者が想像していた仕事内容と企業側が求めているものに差がある場合などです。
こちらについては、特に新卒採用の場合、「興味を優先させて就職したが、実際に仕事をしてみると、その内容が自分の性分に合わなかった」といったケースが見られ、後述の早期離職の要因にもなっています。
3. 採用のミスマッチによって起こり得ること
採用のミスマッチが生じると、次のようなことが起こり得ます。
3-1. 社内トラブル
社風に合わない人材が入社することにより、ほかの社員とのあつれきが生じる可能性があります。また、周囲の社員の士気にも影響しかねません。
3-2. 早期離職
「社風になじめない」、「労働条件が想定どおりではなかった」といった理由で早期離職する社員が出てくる可能性が高いと言えます。
厚生労働省が発表しているデータ「新規学卒者の離職状況」によると、2017年(平成29年)3月卒の新規学卒者が就職後3年以内に離職した割合は以下のとおりです。
3年以内離職率 | |
中学卒 | 59.8% |
高校卒 | 39.5% |
短大卒 | 43.0% |
大学卒 | 32.8% |
早期離職の問題については、「早期離職を減らすには?知っておきたい離職の理由と対策」で詳しくお伝えしています。ぜひご一読ください。
3-3. 人材獲得コスト増
理想の人材がなかなか見つからない、あるいは採用した社員が離職してしまう場合、人材獲得のためのコストが新たにかかります。
4. 採用のミスマッチが起こる原因
採用のミスマッチはなぜ起こるのでしょうか? どんな場合にミスマッチが生じるかを見ていきましょう。
4-1. 情報提供不足
例えば、採用側と求職者側のどちらか、あるいは一方の情報提供が不足している場合。基本条件については互いによく確認してあっても、企業の価値観、求職者の価値観について双方の確認が足りないということが起こり得ます。
4-2. 実力を確かめられない
求職者の保持している資格や出身校、職歴などは採用時に確認できますが、実際に仕事をしている様子は見られません。そのため、実力が分からないことがあります。
4-3. 採用後のフォローが足りない
採用後に、企業理念の説明や採用した人材の働き方についての話し合い、研修などを十分に行っていない場合、「働きにくさ」につながってしまうケースが見られます。その結果、「自分と合わない会社だ」、「自分のイメージした仕事と違う」と思われてしまうことがあります。
4-4. 面接時のフィーリングに頼りすぎる
面接時に、「何となく良さそうな人材」、「人柄が良さそう」といったフィーリングで決めてしまうと、実際には企業側の求めるスキルが足りないといった問題が起こることがあります。
4-5. 採用にかけるリソースが足りない
採用にかけられるコストや社員数が不足している場合、採用について十分な検討ができないことがあります。
5. 採用のミスマッチを防ぐための対策
これまで見てきた採用のミスマッチの内容や原因などを踏まえ、ミスマッチを防ぐための対策を紹介します。
5-1. 十分な情報提供
企業の価値観、求職者の価値観を含め、採用の条件について企業側、求職者側の双方が十分に確認できるようにしておきます。採用面接時に話す内容を再考するとともに、人材募集要項や会社案内パンフレット、企業ホームページ、SNSでの発信などをいま一度見直してみるとよいでしょう。
5-2. インターンシップの実施
インターンシップ制度によって求職者に実際に短期間働いてもらうことで、実力をチェックすることが可能です。求職者側も社風を確認することができます。
インターンシップについて詳しくは「インターンシップとは?その種類や企業側のメリット・デメリットなどを解説」、募集の仕方については「インターンシップの募集方法は?流れや選考、注意点を知ろう」をご覧ください。
5-3. 採用後のフォロー強化
採用時にはミスマッチが生じていなかったとしても、実際に働き始めてみたら、「新しい環境になかなかなじめない」と感じられることが出てくるかもしれません。採用後にも十分な面談、研修などを行って、採用した人材が早く自社になじめるよう、フォローをしましょう。
5-4. 採用業務のデジタル化
採用業務のデジタル化も、ミスマッチを防ぐ有効な手段になり得ます。
採用時にデータを活用することで、以下のようなメリットがあります。
- 面接担当者のフィーリング(主観)に頼りすぎることがなくなる
- 担当者による判断のバラつきを抑えることができる
- 採用コストを抑えられ、採用担当者が足りないといった悩みが解消できる
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6. 採用のミスマッチを防いでWin-Winに
ミスマッチを防いで採用活動が成功すれば、企業側、求職者側の双方にとって理想的なWin-Winの状況が生まれます。今回ご紹介したミスマッチの原因と対策をぜひ参考にしてくださいね。
なお、採用にかけるリソースが足りないといった場合も、コスト効率の良いツールやサービスを上手に活用することで、自社と求職者双方のニーズに合った採用につなげることは可能です。
そういったものの活用も、あわせて検討してみてはいかがでしょうか。