更新:2024.10.28|公開:2021.10.20
面接官がそのまま使える質問集!聞いてはいけないタブー質問例も紹介
採用面接では、面接官から求職者にいくつもの質問を行います。
その回答が合否の判断材料となるため、質問の内容は極めて重要です。
一体どのような質問をすれば、求職者の本質を見抜くことができ、採用の成功につなげることができるのでしょうか?
この記事では、質問例を交えて、面接で聞くべきこと、聞いてはいけないことを紹介します。
目次
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1. 面接官の役割
面接には個人面接だけでなく、集団面接やディスカッションなどもあります。
しかしいずれも面接官の役割は同じで、主に次の2点になります。
- 求職者の能力、適性、性格を見極め、自社に必要な人材かどうかを判断すること
- 求職者にとって企業の印象を良くし、入社へのモチベーションをアップすること
良い印象を持ってもらうための面接官の心得については、「【採用面接官マニュアル】面接官の役割と心構え、事前準備、面接の流れまで」で詳しく紹介していますので、そちらをご覧ください。
なお、求職者を見極めて自社に必要な人材かどうかを判断するには、当然必要な人材像を明確化しておくことが大前提になります。
しかし、必要な人材像を明確化するには時間も手間も必要です。
CIY®(シーアイワイ)は、企業に必要な人材像を2,500文字以上で自動的に言語化し、人材像に近い求職者とのマッチングや質問すべき内容のアドバイスも行う、採用活動全般をサポートするサービスです。
活躍人材を見極めて、離職を防ぐ採用を支援するCIY®について、詳しくはこちらをご覧ください。
2. 面接でよく聞く項目と質問例
実際に面接で聞く質問は企業や業種、時代などによって異なる場合がありますが、ここでは一般的な項目と質問例を紹介します。
アイスブレイク
面接へ入る前に、求職者をリラックスさせるため、仕事に関係のないような話をします。
- 「外は暑いですね」
- 「雨は大丈夫でしたか?」
- 「途中で迷われませんでしたか?」
- 「今日はここまで何で来られましたか?」
- 「会社説明会はいかがでしたか?」
求職者本人について
- 「簡単に自己紹介をお願いします」
- 「好きなことは何ですか?」
- 「仕事でチャレンジしてみたいことはありますか?」
- 「仕事に限らず、日々取り組んでいることはありますか?」
- 「これまでの人生で挫折した体験はありますか? そのときはどう対処しましたか?」
求職者の強み・弱みについて
- 「得意なこと、苦手なことは何ですか?」
- 「それは当社の仕事のどこで活かせますか?」
- 「上司や同僚は、あなたの強みと弱みをどのように考えていると思いますか?」
- 「友人や同僚など周囲の人は、あなたのことをどのような人だと言いますか?」
コミュニケーション能力について
- 「上司や同僚と円滑にコミュニケーションを取るためには何が大事だと思いますか?」
- 「ひとりでの作業とチームでの作業はどちらが好きですか?」
- 「これまで人間関係で困った事は何ですか? どう解決しましたか?」
- 「どのような環境で働きたいですか?」
- 「これまでに働きやすい、働きにくいと感じた環境を教えてください」
- 「チームで仕事をするうえで重要だと思うことは何ですか?」
仕事やキャリア、仕事の進め方に対する考え方について
- 「仕事を通じてどのような人間になりたいですか?」
- 「3年後(5年後、10年後)のビジョンや目標を教えてください」
- 「成長したと実感したのは、どんなときでしたか?」
- 「仕事で達成感を覚えたのはどういうときですか?」
- 「どんなときにモチベーションが上がりますか?」
- 「あなたのやる気をそいでしまうものは何ですか?」
- 「ストレスを感じるのはどんなときですか?」
- 「ストレス発散の方法は何ですか?」
スキルや経歴について
- 「チームで業務に取り組んだ際、どのような役割を担いましたか? 具体的なエピソードはありますか?」
- 「今までの仕事における成功体験を教えてください」
- 「会議や営業などの場面で使えるレベルの英語は話せますか?」
- 「業務にはどのようなアプリケーションやシステムを使っていましたか?」
- 「〇〇についての知識はありますか?」
- 「〇〇についての経験はありますか?」
- 「これまでの仕事で、誇れる実績や成果を教えてください」
- 「スキルに関しての目標はありますか?」
- 「その目標のために何か行動していますか?」
自社への理解度について
- 「当社の志望理由を教えてください」
- 「この業界や仕事を志望したきっかけは何ですか?」
- 「当社についてどのようなイメージをお持ちですか?」
- 「当社のどのような点に魅力を感じましたか?」
- 「当社があなたを採用することのメリットは何ですか?」
- 「転職を通じて、当社にどんなことを期待しますか?」
- 「担当したい業務はありますか?」
- 「仕事をするうえで大事にしたいことは何ですか?」
- 「ほかに応募している企業と当社の違いはどこですか?」
退職理由について(中途採用のみ)
- 「前職を退職する理由はなんですか?」
- 「転職回数が多い理由は何ですか?」
- 「なぜ1年先、1年前ではなく今、転職をしようと考えたのですか?」
- 「どのような点を変えたくて、転職活動をされているのですか?」
- 「この条件があったら転職しないという条件はありますか?」
なお、CIY®(シーアイワイ)適性検査サービスは、企業と候補者それぞれに診断(適性検査)を受けていただくことで、各候補者ごとに「面接で確かめるべきポイント」と「質問例」が自動的に表示されます。
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3. 面接で聞いてはいけないタブー質問
ここまで質問例を紹介してきましたが、面接では聞いてはいけない質問もあります。
例えば、厚生労働省では、採用選考の基本的な考え方として「採用選考に当たっては、『応募者の基本的人権を尊重すること』『応募者の適性・能力に基づいて行うこと』の2点を基本的な考え方として実施することが大切です。」としています。
そのため、ハラスメントや就職差別につながるような質問は避けなければなりません。
例をいくつか紹介します。
政治・宗教・思想などへの質問
- 「所属している宗教はありますか?」
- 「どこの政党を支持していますか?」
- 「何らかの社会運動に参加したことはありますか?」
- 「あなたの人生観を教えてください」
- 「尊敬する人物はいますか?」
- 「どこの新聞を読んでいますか?」
- 「愛読している本や雑誌は何ですか?」
差別につながるおそれがある質問
- 「ご出身はどちらですか?」
- 「国籍はどこですか?」
- 「ご家族の宗教は何ですか?」
- 「ご両親はどんなお仕事をされていますか」
- 「○○市のどのあたりですか?」
- 「近くにどんな建物がありますか?」
ハラスメントとなる質問
内容によっては男女雇用機会均等法に抵触することもあるので注意が必要です。
- 「結婚のご予定はありますか?」
- 「出産後も働き続けますか?」
- 「すでに○歳ですが、何歳くらいまで働き続けられますか?」
- 「周囲の人に美人だと言われませんか?」
4. あらかじめ質問を用意することで面接がスムーズに行える
面接官は、短い面接の間に求職者とコミュニケーションを取り、その人となりを把握しながら自社に必要な人材かどうかを見極める必要があります。
同時に、自社についてもアピールしなければなりません。
限られた時間内にそれらのことをすべて行うには、十分な事前準備が必要です。
今回ご紹介した質問例を参考に、面接でどのような質問をするのかあらかじめ用意しておくことが大切です。
CIY®を利用すると、企業に必要な人材像が明確化されるだけでなく、求職者の適性検査の結果から面接で質問すべき内容も明らかになります。