更新:2022.08.26|公開:2021.06.16
タレントプールとは?効率よく優秀な人材を採用するための手法
タレントプールとは、採用候補者となる人材の情報を蓄積したデータベースのことを指します。
機会があれば採用したいという人物の情報をデータベース化し、継続的にコンタクトを取ることで、次の採用活動につなげることができます。
目次
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自社にぴったりの人材を低コストで効率よく採用したい……
採用業務を他の業務と兼務している、あるいは、採用に大きな予算を割けないといった企業の人事担当者にとっては、切実な課題ではないでしょうか。
採用コストを削減しつつ、ミスマッチを防ぐ手法のひとつに「タレントプール」があります。
タレントプールをうまく活用すれば、必要な人材に必要なタイミングでアプローチすることができ、無駄の少ない採用活動を行うことが可能になります。
今回は、タレントプールの意味、方法、メリット、導入時の注意点などを紹介します。
1. タレントプールとは
タレントプールとは、英語で「才能」という意味の“talent”と、「ためる」という意味の“pool”を合わせた言葉で、採用候補者となる人材の情報を蓄積したデータベースのことを指します。
例えば、「採用予定数の関係で不採用としたが、スキルは十分だった」といった人材や、「もう少し経験を積めば自社で活躍の場がある」といった人材など、その時点では惜しくも採用には至らなかったものの、機会があれば採用したいという人物がいる場合があります。
そうした人物の情報をデータベース化し、継続的にコンタクトを取ることで、次の採用活動につなげることができます。
あるいは、SNS上でつながりのできた人材や、イベントで知り合った人材などのなかで、自社での活躍が見込める人の情報を蓄積しておき、将来的な採用につなげることも可能です。
このように、さまざまな機会に接触のあった「採用の可能性がある人材」の情報を収集し、データとして整理したものが「タレントプール」なのです。
1-1. 優秀な人材を獲得するには
厚生労働省のレポート「雇用を取り巻く環境と諸課題について」において企業の人手不足感の推移をみると、全産業では -31%ポイントと、20期連続で不足超となっています。
引用:厚生労働省職業安定局「雇用を取り巻く環境と諸課題について」P12313
充足していない求人数(未充足求人数)を見ると、2013年以降、フルタイム求人・パート求人ともに大きく増加し、2016年には合わせて103万人に上っています。
そんな状況下において優秀な人材を獲得するには、従来の手法だけに頼るのではなく、より効率的でミスマッチの少ない手法を導入する必要があるでしょう。
タレントプールはそうした手法のひとつとなり得ます。
2. タレントプールの具体的な方法
タレントプールにはさまざまな方法がありますが、ここでは代表的なものをいくつか紹介します。
2-1. 不採用となった求職者との関係構築
人材採用時、惜しくも不採用となったものの、ポテンシャルの高い人材に対して継続的にコンタクトを取り、タイミングが合ったときに採用します。
採用活動時に、今後社内で予定されているプロジェクトや組織再編なども念頭に入れておくと、「この人材は、そうしたプロジェクトの始動や組織再編のタイミングで必要になるかもしれない」というチェックを入れておくことができます。
2-2. SNS上で発見した候補者へのアプローチ
例えばLinkedInのようなSNS上の情報から自社の事業やプロジェクトに合う人材を見つけ、情報をデータベース化しながら折を見てアプローチを行います。
SNSを通じてその人材のキャリア、バックグラウンドの情報も一度に得られるので、効率よく情報収集することが可能です。
2-3. SNS上でアプローチのあった人物へのコンタクト
SNSで自社が発信したプロジェクトの情報に興味を持ってアプローチしてきた人物に対してコンタクトを取るという方法です。
自社に興味を持っている人物は自社の求める「タレント」である可能性もあるため、そうした場にもアンテナを張っておきましょう。
2-4. イベントでつながりのできた人物との関係構築
セミナーや自社主催のイベントでつながりのできた人物と継続的な関係を築き、条件やタイミングが合えば、採用を検討します。
セミナーやイベントでは多くの人物に出会う機会があります。
後で必要な情報を引き出しやすいよう、どの人物にいつ出会ったか、どんなスキルがある人材かといった情報を整理しておくとよいでしょう。
2-5. 社員に紹介された人物の情報を蓄積
リファラル採用の一環とも言えますが、社員に紹介された人物の情報をタレントプールに蓄積し、採用につなげます。
その際、紹介してくれた社員の主観による情報に偏らないよう、客観的な情報もできるだけ集めるようにしましょう。
2-6. 採用サイト内での登録
自社の採用サイト内で、訪問者がタレントプールへの登録をできるようにしておきます。
登録ページへのリンクを分かりやすい位置に貼っておくとよいでしょう。
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3. タレントプールのメリット
それでは、タレントプールを活用するメリットを見ていきましょう。
3-1. 採用コストの低減につながる
多くの求職者を相手に採用活動を行うと、膨大なコストがかかります。
最初から自社への就職の見込みの高そうな人材に絞っておくことで、採用コストの低減につなげることができます。
3-2. 効率のよい採用活動が可能になる
自社への興味があまりない候補者も含めてアプローチを行うと、非効率的です。
あらかじめタレントプールを作成しておけば、必要なときに必要な人材にアプローチしやすくなり、効率のよい採用活動が可能になります。
3-3. 採用のミスマッチを防ぎやすくなる
タレントプールを作成し、ある程度時間をかけて候補者とコミュニケーションを取ることで、その人物のスキルのみならず、価値観、考え方なども見えてくるため、採用のミスマッチを防ぎやすくなります。
なお、採用のミスマッチの現状やその対策については、「採用のミスマッチとは?ミスマッチが起こる原因と対策を知ろう」をご覧ください。
4. タレントプール導入における注意点
実際にタレントプールを導入する際にどのような点に注意すべきかをお伝えします。
4-1. データを活用しやすい形に整理しておく
タレントプールに蓄積した採用候補者の数が多すぎると、いざという時に素早いアプローチを行うことが難しくなります。
どのようなプロジェクトにどの人材が向いているのかなど、普段からデータを整理しておきましょう。
4-2. 特にポテンシャルの高い人材には継続的にコンタクトする
タレントプールに蓄積したすべての人材にまんべんなくコンタクトを取ろうとしても、リソースが足りず、不可能な場合があります。
そのような場合は、作業にメリハリを付け、特にポテンシャルの高い人材には継続的にコンタクトを取って、関係を保てるようにしましょう。
4-3. ツールを活用して効率的に行う
採用担当者が少ない企業では、タレントプールを作成したり求める人物像を整理したりすることが、リソース的に難しい場合があります。そうした場合は、ツールを活用するのもひとつです。
例えばCIY®は、企業の求める理想の人材を「求める人物像」として分析する採用サービスです。
CIY®に採用を掲載することで、自社の企業特性や職務特性に合った人材を探すことができ、求める人物像に近い人材を「タレントプール」として活用することも可能です。
CIY®について詳しく知りたい方は、ぜひ資料をご覧ください。
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5. タレントプールを活用し、理想の人材を獲得しよう
「自社の仕事にぴったり合いそう」という人材に出会っても、採用のタイミングを逃してしまうことがあります。
タレントプールは、そうした人材を逃さずに、よいタイミングで獲得するための手段になる可能性があります。
ぜひうまく活用して、ミスマッチのない採用活動につなげてください。