【理知的】CIY®適性検査結果の解説

【理知的】CIY®適性検査結果の解説

対人能力・チームでの役割 > 理知的

「理知的」という特性と、このスコアが高いこと、低いことについて解説します。

目次

理知的とは

CIY®では「理知的」という特性を
「理性的に物事を判断し、論理を用いて冷静に思考できる力」
と定義しています。

行動特性・考え方 > 合理的」にかなり近い特性ですが、自分の判断基準として合理性を用いるだけでなく、対人関係においても合理性を重視したコミュニケーションを取ることが特徴的です。

感情的になることが少なく、いつも冷静でクールな対応をします。
喜怒哀楽が少ないということではなく、理知的に判断して感情的に振る舞っていないだけというケースもあります。
人を動かすために合理的と考えた時には、感情を表に出すこともあるでしょう。

感情や気持ちよりも、事実やデータ、理論を重視して考えることを自分以外の人にも求めるため、人の気持や感情に配慮したり共感を示すことが苦手です。

理知的が高い場合

メリット

  • データや事実から分析して、客観的に判断することができる
  • 常に一定に感情を保ち、トラブルなどにも冷静に対処することができる
  • 情報収集、加工、分析、解釈などが得意

デメリット

  • 理屈っぽい
  • 人の感情に寄り添ったり、共感することが苦手

理知的が低い場合

メリット

  • 義理人情に厚い、情が深い
  • 打算的(物事をするに当たって、何よりもまず自分の損得を考える態度をとるさま)ではない

デメリット

  • 冷静沈着ではない
  • 目の前の状況から分析したり、推論する(仮説を立てる)ことが苦手

ビジネスでの活用

職種によって、適性がわかれる特性と言えます。
理知的スコアの高い人材は、エンジニアや研究職、分析・解析、設計など、合理性や論理的思考力が求められる職種では、適性が高いでしょう。

ただ、論理的思考力の高さ(相対的高さ)や知能指数の高さは、CIY®スコアでは測れません。
あくまで、本人の強みとして、理知的な特性が高いという指標ですので、論理性や知能スコアの基準を設けている場合は、別途それを計測できるテストを実施してください。

看護、介護、保育、接客業など、顧客の気持ちや感情を配慮しながら仕事を進める職種の場合は、このスコアが高いことに加えて、「基礎能力・強み > 協調性」や「対人能力・チームでの役割 > 受容性」のスコアが低い場合には、適性が低いと考えられます。

エンジニアや研究職、分析・解析、設計など、合理性論理的思考力が求められる職種では、適性が高いでしょう。

マネジメントのポイント

感情を抜きにして合理的な意見を率直に伝えるため、「当たりの厳しさ」を感じる社員がいるかもしれません。

本人に伝え方のアドバイスをする、周りに悪意のある態度ではないことを伝えるなど、コミュニケーションのサポートをしてあげましょう。

頭を使ってロジカルに考えることが得意な反面、体を使ったり行動力を求められることが苦手な場合があります。
(「独創的」のスコアが高い場合は、行動力を兼ね備えている場合もあります)

考えることに専念させて、実行は他の得意なメンバーに任せるなど、「合理的に考えることができる」という強みを活かすマネジメントを心がけましょう。

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