【安定性】CIY®適性検査結果の解説

【安定性】CIY®適性検査結果の解説

基礎能力・強み > 安定性

「安定性」という特性と、このスコアが高いこと、低いことについて解説します。

目次

安定性とは

CIY®では「安定性」という特性を
「精神的、感情的な安定、ブレの無さ」
と定義しています。

一般的に「ストレス耐性」と言われる特性に近く、安定性が高い人は、ストレスや不安を感じにくい、または感じても引きづらない傾向があります。

ただし、CIY®の他の特性と同じく、「安定性」が高いことが絶対に良いということはありません。
一般的に「ストレス耐性は高いほうが良い」と理解されがちですが、CIY®でストレス耐性を解説した記事でも、ストレス耐性が高い場合・低い場合、それぞれの強みと弱みを解説しています。

安定性スコアが低い人

安定性については、スコアが高い人よりも低い人の解説をする方が、理解しやすいと思います。

安定性が低い人は、人生の中で感じ取れる「不安のきっかけ」に対して、敏感に察知して、不安が現実にならないかを過剰に心配してしまいます。

例えば、
・機嫌の悪そうな人や怒った表情にすばやく気づき、そこから注意をそらすのに苦労する
・曖昧な言葉をネガティブに捉えてしまう
・状況に対して悲観的に解釈してしまう
などがあります。

状況に対する解釈の違い
安定性が高い 安定性が低い
「最善を尽くしたけれど、状況が私に不利だった。」 「何もかも私が悪かった。」
「あの人達のほうが考え違いをしている。」 「みんな私を嫌いなんだ。」
「今度こそうまくいくだろう。」 「私は絶対に成功しない。」

上記を比較すると、直感的には「安定性が高い」人の解釈の方が、前向きで良く思えてしまいます。

ただ、深堀りすると、安定性が高い人の解釈は
・状況を正しく、客観的に判断できていないのでは?(過度に楽観視している)
・他責傾向が強いのでは?(安定性が低い人は、自責傾向が強い)
といった、批判的な捉え方をすることもできます。

繰り返しになりますが、安定性が高いから良い、安定性が低いから悪い(ストレス耐性が高いから良い、低いから悪い)ということはありません。

安定性が高い場合

メリット

  • 周囲からの影響を受けにくく自分のペースで仕事をこなす、焦らない
  • 独自の評価軸を持つ
    (周囲の評価に振り回されない、必要以上に気にしない)
  • 良い意味での鈍感力がある
  • 楽観的で、物事を前向きに捉えることができる

デメリット

  • 他人の表情やしぐさから気持ちを察する能力が低い
  • 現実の脅威を過小評価してしまう
  • 他責傾向が強い

安定性が低い場合

メリット

  • 決定的な失敗や危険を避けることができる
  • 失敗を恐れるため先手を打ったり、努力することが得意
  • 他人の表情や仕草から気持ちを察する能力が高い
  • 自責傾向が強く、課題を自分事ととらえ、責任を果たそうとする

デメリット

  • 根拠のない心配にさいなまれる(不眠、ストレス、健康阻害など)
  • 打たれ弱い
    (些細なことで落ち込む、注意されるだけで意気消沈する)

ビジネスでの活用

挑戦が必要な環境で、失敗してもめげずに再挑戦し続けることが求められる状況では、安定性スコアが高い人の強みを発揮できます。
レジリエンス(回復力、復元力)の高さや、失敗も楽観的にとらえて前向きに仕事を進めていくことができるでしょう。

一方、脅威に対する敏感な検知や、適切な理解、反応は、安定性スコアが低い方が得意です。

全員の安定性スコアが高い場合は、危機に気づかず集団で突っ込んでいってしまうリスクがあります。
安定性が低い人材の強みも理解した上で、適切に配置することで、組織のリスクを早い段階で検知させるといった活用ができます。

なお、安定性スコアが低い人材を雇用する際には、本人に過度なストレスがかからないよう、心身の健全性に十分配慮したマネジメントを心がけて下さい。

挑戦が必要な環境で、失敗してもめげずに再挑戦し続けることが求められる状況では、安定性スコアが高い人の強みを発揮できます。

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