【決断力】CIY®適性検査結果の解説

【決断力】CIY®適性検査結果の解説

対人能力・チームでの役割 > 決断力

「決断力」という特性と、このスコアが高いこと、低いことについて解説します。

目次

決断力とは

CIY®では「決断力」という特性を
「自分で合理的に判断し、自信と責任を持って決断できる力」
と定義しています。

合理的に判断することが得意なので、これまで自分が決断してきたことに自信を持っています。また、自分で決断した結果に対して責任を取りたいと思っているため、決めたことを最後までやり切る意思も強いでしょう。

自信を持っているがゆえに、周囲や部下の意見を取り入れず、自分の決断に固執したり、それを周囲に押しつける傾向もあります。
上司やマネージャー、リーダーになった場合、部下が意見を言いにくい空気やオーラを作ってしまうでしょう。

決断力が高い場合

メリット

  • 合理的に物事をとらえて判断できるため、自分の決断が功を奏した経験が多い
  • 自分の決断に責任が持てる
  • 決断を迫られる役割や任務に対して、意欲が高まる

デメリット

  • 周囲の意見に反論して論破してしまう
  • 「部下は上司に従うべき」といった固定概念が強い可能性がある

決断力が低い場合

メリット

  • 上司部下に関係なく、色々な人の意見を聞き入れて、合議的に物事を決める
  • 周囲が意見を出したり、反論を述べやすい空気を作ることができる

デメリット

  • 自分で決断した結果に対して、自信が持てない
  • 自分だけではなく、チームや部署、企業など関与者が多い状況で決断することができない

ビジネスでの活用

決断力があるということは良いことに思えますが、弱みにもなりえます。
決断できるという自信と、それを結果に導くという責任感が、周囲の意見を封じる態度や空気につながってしまうのです。

部署やチームの意思決定権を委ねて、トップダウンで決断することが求められる企業の部門長・マネージャーなどには適性があります。
また、個人で行動して成果を上げることが求められる場合には、自分で考えて決断しながら仕事を進める必要があるため、強みを発揮しやすいでしょう。

メンバーの総意で決断したり、本人の決断力ではなく他の人の多様な意見を引き出しながら決断することが求められる環境では、決断力スコアが低いほうが適性があるかもしれません。

もちろん、スコアが高くても周囲の意見を引き出せる人、スコアが低くても周囲の意見を妨げる人はいます。
この点が重要であれば、面接や、試用期間などで慎重に検証してください。

個人で行動して成果を上げることが求められる場合には、自分で考えて決断しながら仕事を進める必要があるため、強みを発揮しやすいでしょう。

マネジメントのポイント

自分で決めた決断やルールに自信があり、自分はもちろん他人にもそれを守らせたいという意思が強いため、人に対して当たりが厳しくなってしまう懸念があります。

共感性が高く感情に配慮してコミュニケーションができるような人材をアシスタントや補佐としてつけるなど、チームメンバーの心理的安全性を確保することを意識してください。

愛想がない、怖い、といった印象を与えてしまう場合があります。
本人は結果を出すために真剣になっているだけですが、結果を出すために愛想や優しさは必要ないと考えている一面があります。

本人には利他的な態度や思いやりの重要性を説きつつ、周囲には本人の傾向を代弁してあげるなどのフォローが必要です。

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