【適応性】CIY®適性検査結果の解説

【適応性】CIY®適性検査結果の解説

対人能力・チームでの役割 > 適応性

「適応性」という特性と、このスコアが高いこと、低いことについて解説します。

目次

適応性とは

CIY®では「適応性」という特性を
「周囲の環境に合わせて、空気を読んで適応できる対人能力」
と定義しています。

このスコアが高い人は、どんなメンバー構成のチームでも、思いやりや忍耐を発揮して、そのチームに自分を適応させることが得意です。

新しい場所や、部署・チームでも、いつの間にか溶け込んで周囲からも受け入れられやすく、衝突を起こしにくいでしょう。

あくまで「対人能力」における適応性であり、様々な職種にすぐに対応したり、新しいスキルの吸収が早いという意味での「適応能力」ではないことに注意して下さい。
(様々な職種への対応や新しいスキルのへの適応能力については、性格特性よりも知能指数との相関が高い。)

また、特別な知識量や経験値、知能指数の高さなどが求められる場合、対人関係では適応できる反面、仕事のプロセスや成果での乖離が出てくるため、そういった意味で適応が難しいことは考えられます。

適応性が高い場合

メリット

  • 周囲と衝突することが少ない
  • 寛容で思いやりを持って、周囲と接することができる
  • 苦手な人に対しても、それを表に出さずトラブルを避ける

デメリット

  • 衝突を避けたいので、率直なやり取りができなかったり、苦手とする
  • 苦手な人がいても、それを表に出さないため、消化しきれない場合は過剰なストレスになる

適応性が低い場合

メリット

  • 衝突を恐れず、率直な意見が言える
  • 対人関係の問題が態度や言動にあらわれやすく、周囲が気づきやすい

デメリット

  • 周囲と衝突しやすい
  • チーム内での自己主張が強いと感じる場合がある

ビジネスでの活用

対人関係を円滑にし続けたい企業やチームには、適性が高いと言えます。
また、看護、介護、保育など、顧客との関係において、様々な人に適応しながらコミュニケーションすることが必要な職種では、強みを発揮します。

マネジメントで気をつけたいポイントとしては、本人が無理をして適応している場合(苦手な人や上司がいても、我慢しているケースなど)に、外から見てなかなかそれに気づけません。
定期的な面談や対話を通じて、我慢していることや不安に思っていることがないかを確認し、本人の過剰なストレスにつながらないようなサポートを心がけて下さい。
(我慢したり、ストレスを溜めないように工夫して周囲に適応する方法を、コーチングなどで導くことができれば、さらに良いでしょう。)

適応性スコアが低い場合は、普段から賛否の意見を言い合って、率直な議論を推奨する企業やチームとの、親和性が高いでしょう。

スコアが低いからと言って、その人がトラブルメーカーだったり性格が悪いという意味ではありません。
本人にとっては、感じたことを素直に伝えて、我慢せずに早い段階で解決しておくことが大事、という価値観を持っているだけです。
(そのこと自体は良いとも悪いとも言えません。企業や受け入れるチームと「合うか合わないか」というだけです。)

対人関係を円滑にし続けたい企業やチームには、適性が高いと言えます。

マネジメントのポイント

適応することは得意ですが、本意でない場合でも適応しているように振る舞うことができるタイプです。

本心では居心地が良くなかったり、仕事がしにくい状況に陥っていないかを、定期的にヒアリングしてフォローしてあげることが大切です。

過度に適応したり、人に尽くし過ぎたりする場合があります。

本人が断らないからと言って過度に仕事を割り振ったり、本人が望まない仕事を押し付けすぎたりしないよう、マネジメント側の気配りが重要です。精神的なサポートを心がけましょう。

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