【従順度】CIY®適性検査結果の解説

【従順度】CIY®適性検査結果の解説

対人能力・チームでの役割 > 従順度

「従順度」という特性と、このスコアが高いこと、低いことについて解説します。

目次

従順度とは

CIY®では「従順度」という特性を
「組織や上からの指示に従順で、周囲との協調性が高い特性」
と定義しています。

素直で礼儀正しく、周囲の状況の観察眼に優れているため、気遣いや空気を読むことが得意です。
周りと衝突することも少なく、人に嫌われることも少ないため、組織や上司の指示が明確で、それに従うことが重要な職場では適性が高いと言えます。

一方、自己主張が少なく消極的な印象がある場合もあります。
高い当事者意識を持って、情熱的かつ主体的に仕事を進めることが重要な職場への親和性は低いでしょう。

従順度が高い場合

メリット

  • 素直で礼儀正しい
  • 上からの指示や命令に従順
  • 協調性が高く、周囲に自分を合わせることができる

デメリット

  • 自己主張が少なく、自主性が低い
  • 本音を出さずに我慢しすぎる傾向があり、急にキレるなど豹変する場合がある
  • 頼まれた仕事を断れずに、抱えすぎてしまう

従順度が低い場合

メリット

  • 周囲や他人の意見に妥協しない
  • 自己主張が強く、率直な意見が言える
  • 自主性が高い

デメリット

  • 協調性が低く、周囲との衝突をいとわない
  • わがままで、遠慮がない

ビジネスでの活用

「従順度のスコアが低いと、社員として使いにくそう」というご意見を良くいただきますが、他の特性と同じく、このスコアが高いことによる強み弱み、低いことによる強み弱みがあるため、一概に高いほうが良いとは言い切れません。

会社や部署、チーム、上司の指示が正しく、それに対して意見をせず、言われたことをしっかりやり切ることが重要という職場であれば、このスコアが高い人材の適性は高いでしょう。

チームで新しいことに挑戦したり、自主的に考えて動いたり、改善のための議論を繰り返しながら仕事を進めていくことが重要な職場では、このスコアは低いほうが強みを発揮します。
(起業家や経営者は、従順度スコアが低い人ケースが多いようです。)

なお、従順度スコアが高い人材でも、本人が前向きに従っている場合と嫌々ながら従っている場合があり、その見分けがつきにくい点にご留意下さい。

本人が我慢して従っている場合、
「本音を出さずに我慢しすぎる傾向があり、急にキレるなど豹変する場合がある」
という特徴もあるため、定期面談などで根気強く本音を引き出して、嫌なことを我慢させすぎないマネジメントを心がけて下さい。

会社や部署、チーム、上司の指示が正しく、それに対して意見をせず、言われたことをしっかりやり切ることが重要という職場であれば、このスコアが高い人材の適性は高いでしょう。

マネジメントのポイント

表面的な従順さが、本心を表しているとは限りません。本心では嫌だと思っていることを口に出せない場合も多くあり、それが続くとストレスを溜める原因になります。

不本意なことも断ることができないタイプなので、本人の真意を無視した仕事を頼むことは避けるようにし、心のケア・サポートを徹底しましょう。

主体性や決断力に欠けると判断される場合があります。
大枠の方向性や決断は得意な人に任せて、やることが明確になっていることを任せると、能力を発揮してくれます。
(ただし、不本意な仕事を無理に引き受けていないかの確認はしてあげましょう)

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