【責任感】CIY®適性検査結果の解説
対人能力・チームでの役割 > 責任感
「責任感」という特性と、このスコアが高いこと、低いことについて解説します。
目次
責任感とは
CIY®では「責任感」という特性を
「高い倫理観や正義感を持ち、責任のある行動ができる特性」
と定義しています。
自分の中に高い倫理観があり、自分にも人にも厳しさを持って接することができます。
厳しさを適切に発揮できれば良いリーダーシップにつながりますが、自分の倫理観を部下や同僚に押しつけたり、厳しすぎてしまうことも考えられます。
責任感が高く、自分で決めたルールや目標を最後までやり遂げようと努力します。
理想が高いため、完璧主義者になりやすい特性でもあります。
責任感が高い場合
メリット
- 責任感が高く、当事者意識があるため、リーダーシップを発揮しやすい
- ルールや規則、コンプライアンスを遵守する
- 倫理観や正義感が強い(企業理念などへの共鳴度が高い)
デメリット
- 人に対して厳しい態度を取る
- 自分の倫理観や価値観に合わない場合に、排他的になる
責任感が低い場合
メリット
- こだわりが少なく、柔軟性が高い
- 周囲を安心させる
- 偏見が少ない
デメリット
- 責任感が低く、ルーズになりがち
- 周りに流されてしまう
ビジネスでの活用
責任感のスコアが高い人材は、企業理念や倫理、道徳観が風土に根づいており、利益や成長よりも理念を優先させるような企業との適性が高いでしょう。
また、警察、検察、法律、警備、医療など、正義感を発揮できる職種とも親和性が高いと言えます。
プロジェクトを推進、成功させるための責任感も強いため、幹部候補やリーダーとしての採用でニーズが高い特性です。
ただし、部下とのコミュニケーションにおいては、自分の仕事の基準・レベルをそのまま求めたり、自分と合わない価値観を認められないなど、排他的で多様性の阻害になってしまう場合もあります。
責任感の強さがどこまで必要か、また、厳しさをどこまで許容できるかは、企業・チームの風土や、仕事の内容によって異なります。
企業&職種診断の結果から、まずは自社の必要特性をしっかりと把握した上で、候補者の責任感スコアはどのぐらいが適切なのかを、理解して選考を進めて下さい。
企業理念や倫理、道徳観が風土に根づいており、利益や成長よりも理念を優先させるような企業との適性が高いでしょう。
マネジメントのポイント
頑固な面がありますが、自分の中のルールを守りたいという気持ちの表れです。本人の中のルールを理解しつつ、会社やチームが望むルール、目標をしっかり共有することで、行動変容が望めます。
部下ができると、良い点よりも欠点が目についてしまい、過度な緊張感を与えたり部下の自己効力感(自信)を失わせてしまうことがあります。
公正に評価することは得意なので、それを柔らかく伝える役目は、コミュニケーションが得意な他のメンバーに任せるなどの役割分担も効果的です。
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