【積極性】CIY®適性検査結果の解説

【積極性】CIY®適性検査結果の解説

基礎能力・強み > 積極性

「積極性」という特性と、このスコアが高いこと、低いことについて解説します。

目次

積極性とは

CIY®では「積極性」という特性を
「物事を手に入れることに対する、関心や反応の高さ」
と定義しています。

「物事を手に入れること」とは「報酬や動機づけ(インセンティブ)」とも言い換えることができます。

「積極性」のスコアが高い人は、何かを追求したり獲得するための行動につながりやすく、それを手に入ることを予期してモチベーションが上がりやすいと言えます。
そして、実際に手に入れた後には、大きな喜びがやってきます。

報酬や動機づけ

「報酬や動機づけ」には

  • 他者からの関心(称賛、尊敬、表彰、受勲)
  • ステータス(役職、肩書、特別な待遇)
  • 物的資源(給与、賞与、高性能なPC・設備など)
  • 人的資源(友人、知人、パートナー、人脈など)
  • 新しい技や仕事をマスターする
  • ただたんに、楽しい場所にいること

などがあります。

個人差はありますが、これらの組み合わせが、効果的な報酬や動機づけ(インセンティブ)として働きます。

※給与や賞与など金銭面の報酬だけがインセンティブになるのではない、という点に注目して下さい。

高い人と低い人の違い

積極性スコアの高い人は、こういったインセンティブに対するきっかけを検知し、それを手に入れる方向へ、自分自身の行動を向かわせる力が高いと言えます。

報酬を手に入れるのに必要なことをしようとするため、チャレンジを引き受け、報酬を手に入れることを楽しみます。

注意したいのは、積極性スコアが低いからといって、報酬などのインセンティブに「否定的ではない」ということです。

また、「積極性」という特性は、報酬や快の刺激に対する反応度合いをみる指標であり、ネガティブさや不快なことに対する反応(ストレスの大きさなど)を測る指標ではありません。
(積極性が低いから、不快な感情を抱きやすいということではないということです。)

積極性が高い 積極性が低い
報酬への反応の高さ 大きい
=喜びや快が大きい
=メリットが大きい
小さい
=喜びや快が小さい
=メリットが小さい
報酬を得るためのコスト 高くても低くても同じ
行動への向かいやすさ メリット(大) – コスト
=利益が大きい
➡行動に向かいやすい
メリット(小) – コスト
=利益が小さい
➡行動に向かいにくい
不安や不快な感情への反応 「積極性」の指標では測れない

積極性が高い場合

メリット

  • 報酬に対する行動力→獲得可能性の高さ(打席に立つ回数が多い)
  • リスクやチャレンジの引き受け
  • 達成への粘り強さ、執着

デメリット

  • 常に、より大きな報酬を求め、引き受けるリスクが大きくなる
    (すべてを失う大失敗の可能性)
  • 慎重性の欠如(事故を起こす件数との相関あり)

積極性が低い場合

一般的には「積極性が高い方が良い」と思われるかもしれませんが、ここまで説明した通り、CIY®の特性として使っている「積極性」という言葉は、
「物事を手に入れることに対する、関心や反応の高さ」
ですので、高ければ絶対に良いとも限りません。

積極性スコアが低い人材のメリット(強み)、デメリット(弱み)は以下のようなものがあります。

メリット

  • 大きなリスクを冒さないので、大失敗しない
  • 慎重に、用心深く物事を進めることができる
  • 報酬(外的動機づけ)ではなく、成長や学習、自己実現といったこと(内的動機づけ)でモチベーションを発揮できる

デメリット

  • 目標に対する行動力や執着心に欠ける
  • リスクに対する許容度が低い(リスクを冒してまで行動しにくい)

ビジネスでの活用

環境変化が激しく、多少のリスクを冒すほうが成功しやすい事業環境では積極性が高い人材の適性が高いと言えます。

環境が安定しており、不用意にリスクを取らない方が成功しやすい事業環境では、積極性が低い人材の適性が高いと言えるでしょう。

積極性が高い人材、低い人材のどちらが自社(および、今回募集している職種・職務)に適性が高いかは、上記のような外部環境によって異なります。

適性検査結果に、企業&職種診断の結果が表示されていますので、その結果に対して、候補者がどれくらいマッチしているかを、選考の判断基準としてください。

環境変化が激しく、多少のリスクを冒すほうが成功しやすい事業環境では積極性が高い人材の適性が高いと言えます。

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